投資を始める前段階として、リスクとリターンの重要性について考えておく必要があります。
投資は、お金でお金を稼ぐ方法です。
しかし、手元の資金が少なければ思ったような結果にはなりません。
例えば、資金が10万円の人と、1億円の人とでは年率5%の運用実績だとしても運用額には約500万円の差がでます。
投資効果は運用率で考えます。それが、金融資本の生産性とも言えます。
金融資本の生産性を高めることもやり方としてはあります。運用率は5%ではなく、20%にするとか200%を目指すとか。そうすることで、少ない元本を大きく増やすことも出来るかもしれません。
しかし、再現性がないのです。他の人が上手くいった方法が果たして通用するでしょうか?
少ない資本を大きくするにはテコの原理(いわゆるレバレッジ)を掛ける必要があるのですが、大きな資金を得るためにはレバレッジも大きくしなければなりませんが、失敗するリスクも同時に上がります。
リターンとリスクは常にバランスしています。
だから、高いリターンを得ようとすればそれに相当するリスクも必要なのです。
手元資金を大きく増やすことを考えると、失敗するリスクも同時に上がります。
自分のリスク許容度がリターンにも影響しますが、逆にリスク許容度を超えるような投資はやめたほうがいいです。
例えば、頑張ってためた貯金1,000万円を全額投資するとか、友人の紹介で必ず儲けられるからという話に乗っかり、金を持ち逃げされるなど。
投資だけでなく、起業や開業資金として全額突っ込んだり。
その時は、失敗しないと思いこんでいますが、必ず失敗します。
失敗するということを想定していない時点で、見通しがかなり甘いです。
失敗する想定があるからこそ、失敗したときに許容できるかどうかが大事になってくるのです。
そうすると、許容できる範囲で投資をすることになります。許容できない投資はすべきではないのです。
「失敗のことなんて考えていたら、何も上手く行かないよ!」
「失敗したときに考えればいいよ!」
「今は、成功のとこだけ考えるべきだよ!」
などは、言っている人が完全に無責任です。というより、無責任に決断を促しているに過ぎません。
そうやって騙される人がどれほど多いか。
友人から、このような話をされたら、その人とは縁を切るべきです。
遅かれ早かれ、その人との縁は切れています。
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